◆化学療法(アバスチン)

<アバスチンとは>
がん細胞に栄養や酸素を運ぶ新しい血管が作られるのを妨げて、がんの成長や増殖を抑える「血管新生阻害剤」と呼ばれるタイプの薬。
「血管新生」とは、がんが増殖する時に栄養と酸素を補給するために、もともとあった血管からがん専用に新しい血管を作って引き込むことをいい、その過程で「VEGF」という指令物質を出す。
アバスチンはその「VEGF」という物質を標的とする抗体医薬品のため、「分子標的剤」ともいわれる。

これまで大腸がんなどには保険適用だったが、2013年から悪性脳腫瘍にも保険適用となった。

<治療方法・スケジュール>
初発の場合にはテモダールと放射線療法による治療を組み合わせてアバスチンを投与。
私の場合は再発なので、アバスチン単独での治療。

投与量は治療を受ける患者の体重に応じて変わる。
(投与量は初発と再発、単独治療と組み合わせ治療でも異なる)

薬剤は生理食塩水に混ぜて点滴として投与する。
2週間以上の間隔をあけて投与を繰り返す。
初回は90分、2回目は60分、3回目以降は30分程度かけて静脈に点滴注射する。

※私の場合は第26回目から3週間以上の間隔となり、投与量もそれまでの体重10mg/1kgから体重15mg/1kgへ増量となった。

<主な副作用>
(1)高血圧
(2)たん白尿
(3)粘膜からの出血(鼻血、歯茎からの出血)
(4)白血球数・好中球数の減少(ウイルスへの抵抗力の低下)

<私の場合>
・鼻血についてはもともと鼻炎持ちで、これまでも色々な薬を服用したり点滴治療を受けてきたりしていたこともあり、アバスチン開始の4ヶ月程前から頻繁に鼻から出血し止まりにくい状態が続いていて、アバスチンのみになっている現在も変化なしのためアバスチンの副作用の可能性がある。
(鼻血の症状は2015年5月現在落ち着いている)
・口内炎が投与後一週間程度出来やすくなっており、それも副作用の可能性がある。
(口内炎の症状は2014年1月末現在落ち着いている)
・のどの炎症が起きやすくなり、それも副作用の可能性がある。
(のどの症状は2015年5月現在落ち着いている)
・第34回目(2015年4月)あたりから治療後に体調が悪化して寝込むことが多くなった。
・第38回目(2015年7月)から急に尿たんぱくの数値が高めになった。




〜治療経過〜

第1回目…2013年9月13日(金)
第2回目…2013年9月27日(金)
第3回目…2013年10月11日(金)
第4回目…2013年10月25日(金)
第5回目…2013年11月8日(金)
第6回目…2013年11月22日(金)
第7回目…2013年12月6日(金)
第8回目…2013年12月20日(金)
第9回目…2014年1月10日(金)
第10回目…2014年1月24日(金)
第11回目…2014年2月7日(金)
第12回目…2014年2月21日(金)
第13回目…2014年3月7日(金)
第14回目…2014年3月22日(土)
第15回目…2014年4月9日(水)
第16回目…2014年4月23日(水)
第17回目…2014年5月7日(水)
第18回目…2014年5月21日(水)
第19回目…2014年6月4日(水)
第20回目…2014年6月19日(水)
第21回目…2014年7月2日(水)
第22回目…2014年7月16日(水)
第23回目…2014年8月6日(水)
第24回目…2014年8月27日(水)
第25回目…2014年9月10日(水)
第26回目…2014年10月1日(水)
第27回目…2014年10月22日(水)
第28回目…2014年11月12日(水)
第29回目…2014年12月3日(水)
第30回目…2014年12月24日(水)
第31回目…2015年1月21日(水)
第32回目…2015年2月18日(水)
第33回目…2015年3月11日(水)
第34回目…2015年4月1日(水)
第35回目…2015年4月22日(水)
第36回目…2015年5月20日(水)
第37回目…2015年6月10日(水)
第38回目…2015年7月18日(水)
第39回目…2015年8月12日(水)
第40回目…2015年9月2日(水)

※たん白尿の数値が高くなったまま下がらない状態が続いたためアバスチン治療はこの回をもって一旦中止に。