◆PET検査(通常FDG)

2005年8月、再発や転移の心配があったため、自ら担当医に申し出て相談。
設備のある近くの総合病院を紹介してもらい検査を受ける。

検査の結果は、“明らかな再発病変は認められない”とのことだった。
つまりPET検査を受けたからといって病変が何でもわかるという訳ではないということ。



<PET検査とは>
ポジトロン・エミッション・トモグラフィー(Positron Emission Tomography)の略。
陽電子(ポジトロン)を放出する検査薬を体内に注入し、その陽電子が周囲の電子と結合して消滅する時に放出するガンマ線を特殊なカメラで画像化する診断方法。
使用される薬剤は「18F−FDG」という、放射線同位元素と擬似ブドウ糖を合成したもの。
がん細胞は正常な細胞と比べてブドウ糖をたくさん消費する性質持っていることから、その性質を利用してブドウ糖に似た検査薬でがんを見つけ出す。

<検査のながれ>
1.検査当日、受付の4時間前からは絶食。ただし水分は可。薬は糖尿病以外のものなら可
2.検査前に体を動かすと、使った筋肉に薬が集まってしまい正確な検査ができなくなるため、病院へは余裕を持ってゆったり行く
3.受付後、着替え
4.待合室で水を飲む(よりきれいな画像を撮るため)
5.検査説明、問診、身長・体重・血糖値の検査(このデータを基に検査薬の調合をするとのこと)
6.検査薬の注射
7.カーテンで仕切られた薄暗い部屋でリクライニングチェアで60分程安静待機(その間に糖代謝の盛んなところに薬剤が集積)
8.排尿(膀胱に溜まった薬剤が写り込まないように)
9.PET検査台(CTやMRIのような台)で撮影。30分程度
10.再びリクライニングチェアで休憩。今度は30分程度(体内のガンマ線が減少するまで)
11.着替えて退出

<副作用について>
薬剤はブドウ糖の一種のため副作用の心配はなく、放射性薬剤による被爆量も胃のバリウム検査の2分の1程度。
体内の放射性物質は約2時間後には半分に減り、尿中からの排出もあって翌日にはほとんど残らない。
私自身も特に体調の異常はなかった。

<費用について>
実費だと8〜9万円。保険適用だと2万5千円程度