◆PET検査(メチオニン)

担当医から脳腫瘍に特化したPET検査を受けることを勧められる。
現在の脳の状態を撮っておけば、後で再発をした時に撮影することで比較が出来、治療の方針が立てやすくなる、というのが主な理由。
診察を受けている病院ではその設備がないため、専門の施設を紹介してもらい検査を受ける。

2010年6月、初回の検査


<メチオニンPET検査とは>
脳腫瘍に特化したPET検査
通常のPET検査ではブドウ糖を含んだ検査薬を腫瘍だけでなく正常脳までも取り込んでしまうため、病変がわかりづらい。
そこで、メチオニン、コリンというアミノ酸の一種と炭素を合成した検査薬を用いることで、それが脳腫瘍だけに集まって腫瘍の輪郭がはっきりわかり、通常のPET検査と比較することで病変を判断できるようになる。

<検査のながれ>
1.検査は午前中から。朝食は受付の1時間前に済ませることとし、軽食とする。
2.受付後、体重測定(体重と身長を基に検査薬の調合をする)
     点滴の管を装着(その後4つの検査薬を注射するため)
3.メチオニンPET検査
     PET検査台の上で撮影しながら検査薬を静脈注射。所要時間45分程度
4.コリンPET検査
     PET検査台の上で撮影しながら検査薬を静脈注射。所要時間15分程度
5.通常のFDG−PET検査
     検査薬を静脈注射後、20分程安静。PET検査台に移動して20分程度かけて撮影
6.造影MRIの撮影
     通常の造影MRIは撮影途中で一旦中断、造影剤を注射後再び撮影するだけなのだが、今回の検査では造影剤の半量を撮影しながら注射、残りを注射してから再び撮影という変わった方法で撮影された。

今回は全身と違って頭部のみのPET検査だったため、排尿とか安静時間に神経質にならずに検査を受けられるのがよかった。

<副作用について>
帰宅後、手足のほてりと喉の渇きを感じたが、翌日には大丈夫になっていた。おそらくこの症状は疲れから来ていたもので、放射性薬剤と造影剤の副作用はそれ程なかったのだと思う。

<費用について>
MRIを含め保険適用で3万4千円程度